この度、2026年(令和8年)1月1日付にて、日本臨床細胞学会九州連合会会長を拝命いたしました。ここに謹んでご挨拶申し上げます。
日本臨床細胞学会は、1962年(昭和37年)に創設され、60年以上の歴史を有する学会であり、現在の会員数は1万3千人を超えております。
九州における細胞診活動の歴史も古く、学会創立6年後の1968年(昭和43年)12月8日には、福岡において第1回九州細胞診研究会が開催されました。設立当初の研究会は、細胞検査を行う技師を中心に運営され、翌1969年(昭和44年)から細胞検査士試験が開始されています。研究会は年2回開催され、当初はシンポジウムおよび特別講演を中心に構成されていましたが、1971年(昭和46年)から一般演題の募集を開始し、1978年(昭和53年)には2日間開催とするとともに、学術集会長を医師が務める体制となりました。1980年(昭和55年)には九州細胞診研究会を日本臨床細胞学会九州支部へと改称しましたが、1983年(昭和58年)の老人保健法施行に伴い、各種がん検診体制の整備が県単位で進められることとなり、各県に日本臨床細胞学会支部が設立されました。これを受け、九州支部は九州連合会として新たな歩みを始めました。第1回九州連合会は、1985年(昭和60年)7月に福岡において開催され、以後、九州・沖縄各県を巡回しながら毎年1回開催されています。研究会発足当初は会員数120名に満たない規模でしたが、1980年(昭和55年)の支部発足時には318名、1985年(昭和60年)の連合会発足時には617名と増加し、現在では1,556名の会員を擁する全国でも有数の連合会組織へと発展しております。これまでに九州で開催された全国学会は12回を数え、また多くの会員が日本臨床細胞学会の学会賞および技師賞を受賞されています。本会の発展は、医師会員・技師会員の皆様の臨床細胞学に対する熱意と研究、実践の積み重ねによるところが大きく、加えて関連学会、医師会、行政機関などのご支援も、本会の発展に大きく寄与してまいりました。
近年では、新たな細胞診断技術、細胞診標本における免疫染色、さらには分子標的治療に関連した検査など、従来の形態学に加えて多様な技術や知識が導入されています。我々は、こうした変化の中で生じる様々な課題や多様なニーズに、的確に対応していく必要があります。
九州連合会は、他地区の連合会と比較しても活動が活発であり、会員相互の交流も盛んであるとの評価をいただくことが少なくありません。今後も、子宮頸がん検診を中心としたがん検診の推進、細胞診断学のさらなる発展、研修会を通じた会員相互の連携強化・資質向上、ならびに若手人材の育成に取り組み、地域医療および福祉に貢献するとともに、九州地区から日本全国、さらには海外へ向けた情報発信ができるよう、皆様と力を合わせて努力してまいる所存です。
九州・沖縄各県の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援とご指導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2026年(令和8年)1月1日
産業医科大学 産業保健学部 広域・発達看護学 松浦祐介







