スライドカンファレンス

第40回日本臨床細胞学会九州連合会学会(大分)スライドカンファレンス

投票受付期間:2025/05/27~2025/07/25

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第40回日本臨床細胞学会九州連合会学会(大分)スライドカンファレンス症例1

種別:婦人科

出題:橋口 真理子 佐賀大学医学部病因病態科学講座

年齢 10代 性別 女性
採取部位 右卵巣腫瘍 採取方法 捺印細胞診
検体処理法    

臨床所見

既往歴 特になし
妊娠出産歴 未経妊未経産
現病歴 手術の2か月前頃から腹部膨満感を自覚し近医受診。腹部エコーで骨盤内に17㎝大の充実性腫瘤を指摘され当院受診。右側卵巣腫瘍の診断で手術が施行された。右付属器切除術が行われ、術中迅速に提出された。右卵巣は20㎝程度に腫大し、割面は黄白色調で充実性腫瘤であった。捺印細胞診を採取した。
術前の採血では、hCG329mIU/ml (1.0 以下)、AFP3.3ng/ml(0~7.0)、CA125 92 U/ml (0-35)、LDH 2772U/L (124-222)であった。


  • pap x10

  • pap x20

  • pap x40-1

  • pap x40-2

  • pap x40-3

  • pap x40-4
正解 2.Dysgerminoma
▼選択肢及び投票結果
1.Yolk sac tumor 17件 (16.2%)
2.Dysgerminoma 77件 (73.3%)
3.Granulosa cell tumor 2件 (1.9%)
4.Clear cell carcinoma 7件 (6.7%)
5.Neuroendocrine carcinoma 2件 (1.9%)
投票総数 105件 (100%)  
 

第40回日本臨床細胞学会九州連合会学会(大分)スライドカンファレンス症例2

種別:呼吸器

出題:今村 彰吾 独立行政法人国立病院機構九州がんセンター

年齢 50歳代 性別 女性
採取部位 気管支 採取方法 気管支鏡下生検捺印
検体処理法    

臨床所見

既往歴 右頬粘膜癌(7年前)および肺転移(8年前)、歯肉癌(2か月前)
現病歴 右頬粘膜癌に対してニボルマブ投与中、PET-CTにて左気管支内に異常集積を指摘され、精査目的で当科紹介受診となった。


  • pap x20

  • pap x40-1

  • pap x40-2

  • pap x100

  • May-Giemsa x40

  • May-Giemsa x100
正解 5.間葉系腫瘍
▼選択肢及び投票結果
1.扁平上皮化生細胞 4件 (3.8%)
2.扁平上皮癌 6件 (5.7%)
3.腺癌 0件 (0.0%)
4.非小細胞癌(肉腫様癌) 35件 (33.3%)
5.間葉系腫瘍 60件 (57.1%)
投票総数 105件 (100%)  
 

第40回日本臨床細胞学会九州連合会学会(大分)スライドカンファレンス症例3

種別:泌尿器

出題:橋向 圭介 熊本大学病院病理部

年齢 70代 性別 男性
採取部位 分腎尿 採取方法 カテーテル
検体処理法 2回遠心法(YM式液状検体固定液)    

臨床所見

既往歴:胸椎多発性骨髄腫治療中
現病歴:2021年より胸椎多発性骨髄腫の化学療法中であり、治験前スクリーニングの単純CT検査にて左尿管軟部影を指摘。同時期に腰痛、水腎症が出現し、精査目的のため分腎尿が提出された。


  • pap x20

  • pap x40-1

  • pap x40-2

  • pap x40-3

  • pap x40-4

  • pap x100
正解 5.形質細胞腫
▼選択肢及び投票結果
1.ウイルス感染細胞 21件 (20.0%)
2.低異型度尿路上皮癌 8件 (7.6%)
3.高異型度尿路上皮癌 30件 (28.6%)
4.小細胞癌 3件 (2.9%)
5.形質細胞腫 43件 (41.0%)
投票総数 105件 (100%)  
 

第40回日本臨床細胞学会九州連合会学会(大分)スライドカンファレンス症例4

種別:甲状腺

出題:松岡 優毅1、中島 正洋1,2 1長崎大学病院 病理診断科・病理部、2長崎大学原爆後障害医療研究所 腫瘍・診断病理学研究分野

年齢 80代 性別 女性
採取部位 甲状腺 採取方法 穿刺吸引細胞診
検体処理法 ふきつけ    

臨床所見

既往歴・家族歴: なし

現病歴: 3か月前に7cm大の嚢胞性病変が指摘され穿刺吸引細胞診(Class III).増大、嗄声が確認され、再度穿刺吸引細胞診が施行された。なお、CT上では甲状腺から外方向性発育を示していた。採血データはThyroglobulinが84.3ng/mL(正常35.0以下)で、TSH、free T4、抗Tg抗体、抗TPO抗体は正常範囲内であった。


  • 弱拡大

  • 強拡大

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  • 強拡大

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正解 4.Teratocarcinosarcoma
▼選択肢及び投票結果
1.Adenomatous goiter 10件 (9.5%)
2.Papillary carcinoma 27件 (25.7%)
3.Intrathyroid thymic carcinoma 48件 (45.7%)
4.Teratocarcinosarcoma 15件 (14.3%)
5.Follicular neoplasm 5件 (4.8%)
投票総数 105件 (100%)  
 

第40回日本臨床細胞学会九州連合会学会(大分)スライドカンファレンス症例5

種別:消化器・口腔

出題:中園 裕一、松尾 貴弘、後藤 優加 独立行政法人国立病院機構別府医療センター

年齢 40代 性別 女性
採取部位 採取方法 穿刺吸引細胞診
検体処理法 従来法    

臨床所見

既往歴:特記事項なし
現病歴:発熱、肝酵素上昇(伝染性単核球症疑い)の精査で施行された各種画像検査(腹部エコー、CT、MRI)にて膵頭部に10mm大の病変が描出された。精査のため、同部に対しEUS-FNAによる検体採取が施行された。


  • Giemsa ×2

  • Giemsa ×10

  • Giemsa ×20

  • Giemsa ×40

  • pap x2

  • pap x10

  • pap x20

  • pap x40
正解 4.Solid pseudopapillary neoplasm
▼選択肢及び投票結果
1.Invasive ductal carcinoma 2件 (1.9%)
2.Acinar cell carcinoma 10件 (9.5%)
3.Neuroendocrine neoplasm 8件 (7.6%)
4.Solid pseudopapillary neoplasm 73件 (69.5%)
5.Intraductal tubulopapillary neoplasm 12件 (11.4%)
投票総数 105件 (100%)  
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