スライドカンファレンス

第32回日本臨床細胞学会九州連合会学会病理細胞診断セミナー(スライドカンファレンス)

投票受付期間:2016/05/30~2016/07/22

※写真をクリックすると拡大されます。
 

第32回日本臨床細胞学会九州連合会学会病理細胞診断セミナー(スライドカンファレンス)症例 1

種別:婦人科

出題:宮崎大学医学部附属病院病理診断科 佐藤 勇一郎 先生

年齢 50歳代 性別 女性
採取部位 子宮内膜 採取方法 サイトピック
検体処理法 LBC、シンプレップ法    

臨床所見

既往歴:なし 
妊娠歴:6経妊3経産
現病歴:1年前閉経。2か月前より少量の不整性器出血。
    近医受診し、細胞診異常を認めたため、当院紹介受診。
    超音波検査、MRIでは子宮筋腫以外は異常なし。


  • Pap x20

  • Pap x40

  • Pap x100

  • Pap x100
正解 4.漿液性腺癌
▼選択肢及び投票結果
1.異常なし 1件 (2.2%)
2.子宮内膜増殖症 11件 (24.4%)
3.類内膜腺癌 20件 (44.4%)
4.漿液性腺癌 12件 (26.7%)
5.明細胞腺癌 1件 (2.2%)
投票総数 45件 (100%)  
 

第32回日本臨床細胞学会九州連合会学会病理細胞診断セミナー(スライドカンファレンス)症例 2

種別:呼吸器

出題:鹿児島市立病院病理診断科 末吉 和宣 先生

年齢 83歳 性別 女性
採取部位 左肺下葉 採取方法 気管支擦過
検体処理法    

臨床所見

3ヶ月前に右上腕骨の強い疼痛を訴え、2ヶ月前には腰背部痛を訴え、来院。
画像的に右上腕骨、第5腰椎の転移性骨腫瘍を疑い、また胸部CTにて左肺下葉(S8)を中心にして腫瘍陰影認めた。
標本は、同部位からの気管支擦過細胞標本である。


  • Pap x25

  • Pap x50

  • Pap x25

  • Pap x50

  • Pap x50

  • Pap x50

正解 2.浸潤性粘液癌
▼選択肢及び投票結果
1.杯細胞増生 5件 (11.1%)
2.浸潤性粘液癌 32件 (71.1%)
3.大腸癌転移 5件 (11.1%)
4.乳頭腫 0件 (0.0%)
5.粘表皮癌 3件 (6.7%)
投票総数 45件 (100%)  
 

第32回日本臨床細胞学会九州連合会学会病理細胞診断セミナー(スライドカンファレンス)症例 3

種別:消化器・口腔

出題:大分赤十字病院 米増 博俊 先生

年齢 40歳代 性別 男性
採取部位 膵頭部 採取方法 EUS-FNA(22G針)
検体処理法    

臨床所見

既往歴 特記事項なし
現病歴 近医健診CTにて23mm大の膵頭部腫瘤を指摘され、精査加療目的にて当院紹介受診。 
膵頭部腫瘤に対しEUS-FNAが施行された。


  • Pap x10

  • Pap x40

  • Pap x40

  • Pap x100
正解 3.Neuroendocrine tumor, G1 or G2 (NET)
▼選択肢及び投票結果
1.悪性リンパ腫 0件 (0.0%)
2.Solid-pseudopapillary neoplasm (SPN) 7件 (15.6%)
3.Neuroendocrine tumor, G1 or G2 (NET) 29件 (64.4%)
4.Neuroendocrine carcinoma (NEC) 5件 (11.1%)
5.腺房細胞癌 4件 (8.9%)
投票総数 45件 (100%)  
 

第32回日本臨床細胞学会九州連合会学会病理細胞診断セミナー(スライドカンファレンス)症例 4

種別:甲状腺

出題:独立行政法人国立病院機構長崎医療センター病理診断科 伊東 正博 先生

年齢 70歳代 性別 男性
採取部位 甲状腺 採取方法 穿刺吸引細胞診
検体処理法    

臨床所見

現病歴:右肺下葉に約3㎝径の結節影あり、肺癌が疑われTBLBが施行された。術前検査で甲状腺右葉に約1㎝径の結節と頚部リンパ節に腫大が発見され、FNAが施行された。
右肺下葉と甲状腺右葉の切除術が二期的に施行された。


  • Pap x20

  • Pap x40

  • Pap x40

  • Pap x100

  • Pap x100
正解 3.髄様癌
▼選択肢及び投票結果
1.濾胞性腫瘍 5件 (11.1%)
2.乳頭癌 1件 (2.2%)
3.髄様癌 33件 (73.3%)
4.未分化癌 5件 (11.1%)
5.悪性リンパ腫 1件 (2.2%)
投票総数 45件 (100%)  
 

第32回日本臨床細胞学会九州連合会学会病理細胞診断セミナー(スライドカンファレンス)症例 5

種別:その他

出題:福岡大学医学部病理学講座 竹下 盛重 先生

年齢 50代 性別 女性
採取部位 左鼠径リンパ節 採取方法 穿刺吸引細胞診(#1-4)と捺印細胞診(#5,6)
検体処理法    

臨床所見

両下肢の有痛性紅斑と微熱、関節痛を主訴に当院皮膚科受診。結節性紅斑と診断され、ステロイド投与を開始。しかしステロイド減量すると症状の再燃を認め、膠原病内科で関節リウマチと診断。MTX使用するも症状の改善はない。画像検査で、左総~内・外腸骨動脈周囲と左鼠径リンパ節の腫脹と同部位にFDG集積を認めた。左鼠径リンパ節の穿刺吸引細胞診を行った。血液検査は、WBC 16600 (Neut 90%, Eosino 0%, Lym 5.0%, Aty-lymp 0%), LDH 187, sIL2-R 1069, HTLV-1は陰性。リンパ節生検がなされた。リンパ節のフローサイトでは、CD3: 29.7%, CD4: 76.0%, CD8: 4.2%, CD10: 1.0%, CD20: 22.4%, κ-鎖: 13.4%, λ-鎖: 11.0%, CD25: 6.6%, CD56: 0.6%であった。
穿刺吸引細胞診(#1-4)と捺印細胞診(#5,6)のpapanicolaou染色、Giemsa染色を示す。


  • #1 Pap (FNA)

  • #2 Pap (FNA)

  • #3 Giemsa (FNA)

  • #4 Giemsa (FNA)

  • #5 Pap (stamp)

  • #6 Giemsa (stamp)
正解 5.末梢性T細胞リンパ腫
▼選択肢及び投票結果
1.慢性ウイルス感染症 8件 (17.8%)
2.Hodgkinリンパ腫 0件 (0.0%)
3.慢性リンパ球性白血病 4件 (8.9%)
4.濾胞性リンパ腫 8件 (17.8%)
5.末梢性T細胞リンパ腫 25件 (55.6%)
投票総数 45件 (100%)  
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