スライドカンファレンス

第35回日本臨床細胞学会九州連合会学会(宮崎)スライドカンファレンス

投票受付期間:2019/05/29~2019/07/19

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第35回日本臨床細胞学会九州連合会学会(宮崎)スライドカンファレンス症例1

種別:泌尿器

出題:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学    林 洋子 先生

年齢 60歳代 性別 男性
採取部位 尿 採取方法 自然尿
検体処理法 直接塗抹    

臨床所見

既 往 歴:高血圧、高尿酸血症、PSA高値(9.17ng/ml)
現 病 歴:夜間頻尿にて受診。MRI検査にて、膀胱内腔へ突出する腫瘍が見られた。前立腺癌の尿道浸潤もしくは膀胱腫瘍が疑われた。


  • Pap ×10

  • Pap ×40

  • Pap ×40

  • Pap ×40

  • Pap ×40

  • Pap ×40

  • Pap ×40
正解 4.膀胱原発腺癌
▼選択肢及び投票結果
1.尿細管上皮 10件 (10.3%)
2.低異型度尿路上皮癌 4件 (4.1%)
3.高異型度尿路上皮癌 4件 (4.1%)
4.膀胱原発腺癌 20件 (20.6%)
5.前立腺癌 59件 (60.8%)
投票総数 97件 (100%)  
 

第35回日本臨床細胞学会九州連合会学会(宮崎)スライドカンファレンス症例2

種別:消化器・口腔

出題:佐賀大学医学部 病因病態科学講座 臨床病態病理学分野 力武 美保子 先生     

年齢 60歳代 性別 女性
採取部位 肝内胆管(B5) 採取方法 ENBDチューブより採取した胆汁
検体処理法    

臨床所見

既 往 歴:6年前に進行大腸癌に対し、右半結腸切除術後。
現 病 歴:大腸癌の術後フォロー中に肝内胆管(B5,B4)の拡張を認めた。精査目的にERCPが行われ、B5にENBDチューブが留置された。


  • Pap ×10

  • Pap ×20

  • Pap ×40

  • Pap ×40
正解 3.腺癌(大腸癌の転移)
▼選択肢及び投票結果
1.肝内結石症 1件 (1.0%)
2.腺癌(胆管細胞癌) 36件 (37.1%)
3.腺癌(大腸癌の転移) 37件 (38.1%)
4.IPNB 5件 (5.2%)
5.腺扁平上皮癌 18件 (18.6%)
投票総数 97件 (100%)  
 

第35回日本臨床細胞学会九州連合会学会(宮崎)スライドカンファレンス症例3

種別:呼吸器

出題:福岡大学病院 病理部・病理診断科  濵﨑 慎 先生

年齢 80歳代 性別 男性
採取部位 左肺下葉 採取方法 腫瘍捺印細胞診
検体処理法    

臨床所見

既 往 歴:労作性狭心症(バイパス術後)、高血圧症、高脂血症
生 活 歴:喫煙40本/日×49年
現 病 歴:労作性狭心症(バイパス術後)のフォロー中に貧血を指摘、精査中に左肺下葉に腫瘤を認め、確定診断目的で切除の方針となった。


  • Pap ×20

  • Pap ×40

  • Pap ×40

  • Pap ×60

  • Giemsa ×60
正解 2.腺癌
▼選択肢及び投票結果
1.扁平上皮癌 8件 (8.2%)
2.腺癌 39件 (40.2%)
3.大細胞神経内分泌癌 27件 (27.8%)
4.悪性胸膜中皮腫 6件 (6.2%)
5.悪性黒色腫 17件 (17.5%)
投票総数 97件 (100%)  
 

第35回日本臨床細胞学会九州連合会学会(宮崎)スライドカンファレンス症例4

種別:婦人科

出題:熊本大学病院 病理診断科・病理部  佐野直樹 先生

年齢 60歳代 性別 女性
採取部位 子宮頸部 採取方法 擦過
検体処理法 従来法    

臨床所見

既 往 歴:糖尿病、脂質異常症
現 病 歴:4年前に帯下の増加を自覚し受診し、子宮頸部細胞診でNILMの判定。今回、下腹部痛を主訴に受診し、腟鏡診では病変は不明瞭だったが、双合診で子宮頸部全体に硬結あり。


  • Pap ×10

  • Pap ×10

  • Pap ×40

  • Pap ×40

  • Pap ×40

  • Pap ×40

  • Pap ×40
正解 5.胃型粘液性癌
▼選択肢及び投票結果
1.化生細胞および修復細胞 3件 (3.1%)
2.重層性粘液産生上皮内病変(SMILE) 38件 (39.2%)
3.通常型腺癌 10件 (10.3%)
4.明細胞癌 26件 (26.8%)
5.胃型粘液性癌 20件 (20.6%)
投票総数 97件 (100%)  
 

第35回日本臨床細胞学会九州連合会学会(宮崎)スライドカンファレンス症例5

種別:乳腺

出題:鹿児島大学医歯学総合研究科 病理学分野  北薗育美 先生

年齢 40歳代 性別 女性
採取部位 乳腺、左、C領域 採取方法 乳腺穿刺吸引
検体処理法    

臨床所見

既 往 歴:2型糖尿病
現 病 歴:約5ケ月前に発熱、左乳房痛があり、乳腺炎と診断された。抗生剤投与で軽快したが、胸背部痛、腰痛、微熱が続いていた。精査のためのCT画像で、左乳腺外側に不整な造影効果が認められ、乳癌が疑われた。エコーでは、左C領域に6×5㎝大の低エコー域を認めた。同部位より、穿刺吸引細胞診および吸引式組織生検(VAB)が行われた。


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  • Pap ×100

  • Pap ×100

  • Pap ×40

  • Pap ×100

  • Pap ×100
正解 5.混合型浸潤性小葉癌
▼選択肢及び投票結果
1.管状癌 2件 (2.1%)
2.硬化性腺症 3件 (3.1%)
3.浸潤性小葉癌 18件 (18.6%)
4.浸潤性乳管癌 17件 (17.5%)
5.混合型浸潤性小葉癌 57件 (58.8%)
投票総数 97件 (100%)  
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